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2026.01.28ブログ

【第1回】ゲームへの熱中は創造者への第一歩-不安を確信に変える最新科学の視点【文京区・新宿区のプログラミング教室】

こんにちは!タイムレスエデュケーションの日高です。

突然ですが、リビングでお子様がゲームで遊ぶ姿を見て、「これでいいのかな…」とため息をついたことはありませんか? 親として、その漠然とした不安は当然です。学力への影響、外遊びの不足、友達との会話がゲーム一色になることへの懸念。全て、我が子の未来を真剣に考えるからこそ抱く、親としての切実な感情です。

しかし、そのご心配は、お子様が持つ未来への可能性を見えなくしているかもしれません。実は、多くの親が「時間の浪費」と捉えてしまいがちなゲームへの熱中こそが、デジタル社会で最も必要とされる計算論的思考(=物事を論理的に順序立てて解決する力)や、批判的思考(=当たり前のことを疑って仕組みを分析する力)を育む、最高の学習エンジンであると、コロナ禍以降の認知科学分野での研究が強く示唆しています。「ゲームで遊ぶこと」と「プログラミングを学ぶこと」。一見正反対に見えるこの2つは、実は「複雑な仕組みを理解して自分の思い通りに動かす」という全く同じ根っこでつながっているのです。

この連載を通して、「うちの子、ゲームばかりで大丈夫かしら」という親の不安を、「この熱中こそが、この子の将来の武器になるんだ」という確信に変えていきたいと考えています。お子様の熱中に隠された、未来のイノベーターとしての確かな才能の芽を、一緒に見つけていきましょう。

不安の正体


では、この不安の正体は何でしょうか?それは多くの場合、ゲームは時間泥棒であり、勉強の敵という固定観念です。頭の中で「ゲーム=時間の浪費」という図式が強く、そのため、お子様が少しでもゲームに時間を割くと、学力や将来の成功から遠ざかっているように感じてしまうのです。このネガティブなイメージこそが、私たちが取り除くべき最大の障壁です。

もちろん、親として「学校の成績が下がらないか」「生活リズムが崩れないか」という懸念を抱くのは、当然の反応です。実際、何も思考せずにゲームで遊び続けるだけの状態は、本当の意味での学びにはつながりません。そのため、多くの方がゲームを止めさせてプログラミングなど別の知的なことをさせなければと考え、ゲームと学びを切り離す思考になってしまいがちです。


しかし、2024年に発表された調査(ウェスタン大学とイギリスの科学産業博物館が共同で実施した調査)では、1週間に5時間以上ゲームをプレイする層は、週5時間未満の層に比べて「推論・記憶・注意力」といったプログラミングにおいて重要な要素のパフォーマンスが圧倒的に高く、平均して実年齢よりも13.7歳若い人と同等のパフォーマンスを保っているという結果が示されました。もはやゲームへの熱中は時間の浪費ではなく、デジタル社会に必須の計算論的思考を育むための土台作りをする機会であると、科学の視点がアップデートされているのです。


私たちはまず、この「ゲームへの熱中=悪」という根深い思い込みを打ち砕く必要があります。その熱中の裏側にある真の知的好奇心こそが、デジタル時代の創造者になるための最高のエネルギーだからです。



熱中という才能


大人は、つい「熱中」を依存や時間の浪費と呼びがちです。しかし、少し立ち止まって考えてみてください。何かに夢中になれる力というのは、将来どんな分野で成功するにも不可欠な、最高の「才能」ではないでしょうか?ゲームに何時間も向き合い、難しい課題をクリアするために何度も試行錯誤を繰り返す。これは、プログラミングや研究開発の世界で、複雑なバグや困難なプロジェクトを乗り越えるために必要な集中力と粘り強さの源泉そのものです。


教育心理学の世界では、このような熱中状態を「フロー体験」と呼びます。これは挑戦レベルとスキルレベルが一致したときに生じる究極の集中状態であり、最高の学習エンジンとして機能します。ゲームに熱中することは時間の無駄であるという従来の考え方は、一旦捨てましょう。お子様のゲームに対する熱中を、ゲームの中身を深く探求しようとする知的なエネルギーであり、未来を切り拓くための集中力という才能の芽だと捉え直すことが、最初の視点転換です。このエネルギーを否定するのではなく、正しく未来へと導くことが、私たちの役割なのです。



ゲームで育まれる批判的思考


では、なぜゲームへの熱中が単なる遊びで終わらず、未来の創造者へと繋がる力になるのでしょうか?2025年に発表された学術論文によると、認知科学におけるメタ分析が、デジタルゲームは批判的思考の向上に極めて高い効果をもたらすことを明らかにしました。この論文では21世紀型のスキルとして、批判的思考の他にコミュニケーション、コラボレーション、創造性が挙げられています。そして、これら3つのスキルに対してもプラスの効果があると示されています。


お子様がゲームに夢中になる裏側では、この批判的思考が猛スピードで鍛えられています。例えば、ゲームにおけるバグや裏技の発見は、単なる偶然ではありません。それは「このルールには抜け穴があるのではないか?」「この動作の仕組みはどうなっているのか?」と、目の前の現象を批判的に分析し、システムの構造を解き明かそうとする行為です。この「前提を疑って構造を理解する力」こそが、プログラミングにおける論理的思考やエラー修正の核心となります。



またゲームから得られるもう一つの重要な点は、アイデンティティとしての学びです。ゲームの中で英雄や戦略家といった役割を演じることで、子どもは現実世界よりも失敗を恐れず、より高度な問題解決に果敢に挑戦します。ゲームオーバーは単なる終わりではなく、次の試行へのフィードバックとして機能するからです。プログラミングではエラーがつきものですが、この失敗を恐れずにすぐ立ち直って試行錯誤を繰り返す姿勢は、創造者として最も大事なマインドセットになります。



熱中のエネルギーを未来の創造力へ


これまで述べてきたように、ゲームへの熱中は、未来の創造に必要な「計算論的思考」と「批判的思考」を育む、非常に強力なエネルギー源となります。だからこそプログラミングという確かな技術を用いて、そのエネルギーを消費から創造へと昇華させる必要があるのです。


当教室は、お子様が持つゲームへの熱中や好奇心を決して否定しません。むしろ、それを最高の燃料として活用します。「なぜこの仕組みで動いているのだろう?」とゲームのシステムを鋭く分析する批判的思考の視点を、「よし、この法則を使って自分の手で新しい仕組みを創り出そう!」という創造者の視点へと引き上げる。これが私たちの使命であり、保護者の皆様にも共感して頂きたい考えです。「うちの子はゲームが好きだから…」という不安を、「うちの子はゲームが好きだからこそ、未来の創造者になれる」という確信に変えていきましょう。



さいごに


今回の記事では、ゲームへの熱中を単なる娯楽ではなく、プログラミングの土台となる「計算論的思考」や「批判的思考」を高める才能であると捉え直しました。もちろん、お子様の生活リズムを乱し、勉強などやるべきことを後回しにしてしまうようなゲームへの没頭は、良くありません。親として時間やルールの管理を徹底しようとするのは、お子様の心身の健康を守るための極めて真っ当な判断です。


ただ最新の認知科学分野の研究が示す通り、ゲームへの熱中はお子様の脳に、未来のデジタル社会を生き抜くための強力な論理的思考力と創造力を育んでくれます。その熱中は、創造的な力へと変わる準備が整った、才能の芽なのです。次回の記事では、批判的思考を創造力に変えるプロセスについて、解説する予定です。本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。次回の記事も、どうぞ楽しみにお待ちください。







タイムレスエデュケーションは、東京都文京区小石川、新宿区下落合にて、プログラミング&ロボット教室を開校しております。当教室はお子様が「誰にも奪われない強み」を見つけ、自分の意思で未来を選べるようになるための教室です。毎回の授業で「探究→創造→発信」を繰り返す構造化カリキュラムを通じて、「論理的思考力」「集中力」「表現力・創造力」「問題解決力」を育みます。冬の無料体験会を開催していますので、ご興味のある方は是非お申し込みください。心よりお待ちしております。

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