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2025.12.26ブログ

【第5回】AI時代を生き抜く-考える × 使いこなすで可能性は無限大-【文京区・新宿区のプログラミング教室講師の解説】


こんにちは、タイムレスエデュケーションの鈴木です。AIが急速に広がる中で、文京区や新宿区の教室でも、「AIをどう活かすか」という話題がよくあがります。AIを使って考えを深められる人と、AIに答えを委ねてしまう人。この違いが、これからの社会でどれほど大きな差を生むのか──その答えを探るのが、今回のテーマです。


前回の記事では、「コンピュータを使いこなす力」とは、単に操作スキルを身につけることではなく、自分で考え、「より良い使い方を生み出すための道具」として使える力であるとお伝えしました。そして今、AIが身近になった社会では、この「考える力 × コンピュータを使いこなす力」の差が、子どもたちの学び方・成長スピード・発想の広がりに目に見えるほどの違いを生み出し始めています。


AIとの向き合い方で変わる、4つのタイプ


AIやコンピュータをどう使うか。その姿勢の違いは、大きく次の4つのタイプに分けられます。どのタイプにも強みと課題がありますが、この差は、日々の学びや活動の中で確実に現れていきます。


🟤タイプ1:AIを使わず、考える経験が少ないタイプ



指示されたことをこなすことはできても、「なぜ」「どうして」を考える習慣がないタイプです。自分で課題を設定したり、答えを探したりするのが苦手で、受け身になりがちです。


たとえば勉強では、テストで間違えても答えを赤で書き写すだけで、「なぜ間違えたのか」を振り返りません。音楽では、練習曲をただ機械的に繰り返し、表現やテンポの工夫をしません。スポーツでは、監督に言われた練習メニューをそのままこなすだけで、自分の課題を考えない。


AI以前に、「考える」経験そのものが少ないため、課題が出たときに自分でどう動けばよいか分からず、成長のスピードもゆっくりです。ただし、このタイプはまだ「考える」経験が少ないだけで、きっかけ次第で大きく変われる可能性があります。考えることの面白さに気づけば、思考のスイッチが入り、ぐんと成長するタイプです。


🟡タイプ2:AIを使うが、考えることを手放してしまうタイプ



一見、最先端のツールを使いこなしているように見えますが、AIの答えをそのまま受け取り、自分で検証しないタイプです。実は現代社会でも、このタイプの大人は少なくありません。


勉強では、「AIに聞いたらこうだった」と丸写しして終わり。その答えの根拠を確かめないため、テストで応用問題が出ると対応できません。音楽では、AI作曲ツールが出したメロディを「すごい!」とそのまま採用し、自分なりのアレンジや意図を持たないまま発表します。スポーツでは、AIが提案するトレーニングメニューをそのまま実践するだけで、「なぜこのメニューなのか」「自分に合っているか」を考えません。「本当にそうなのか?」「他に見方はないか?」といった視点を持たないのが特徴です。


AIを「考えるための道具」としてではなく「答えをもらう道具」として使ってしまうため、思考する力が少しずつ鈍っていきます。「🟤タイプ1:AIを使わず、考える経験が少ないタイプ」より、考えることをやめてしまったタイプという点で、教育的には注意が必要です。


🟠タイプ3:AIを使わず、自分の頭で考え抜けるタイプ



AIに頼らず、自分で問いを立て、考え、試行錯誤できるタイプです。昔から大切にされてきた「考える力」をしっかり持っています。


勉強では授業で分からなかったことをそのままにせず、自分で資料を調べたり、先生に質問したりして理解を深めようとします。答えを覚えるだけで終わらず、「どうしてそうなるのか」を考え、学んだ内容を他の問題や出来事にも応用して考えられるタイプです。音楽では、作曲者の意図や曲の背景を考えながら、演奏の表現を工夫します。スポーツでは、自分のフォームを動画で撮り、「どの動きが悪いのか」を自分の目で分析し、練習方法を考えます。試合では相手チームを分析して戦略も考えるでしょう。


地道に考える力は非常に価値があります。しかしこれからの時代、AIを使いこなす人と比べると、発想の広がりや試行のスピードで差が出てきます。考えの質は高くても、時間がかかり、情報収集の幅も限られます。


🟢タイプ4:AIを使いこなし、自ら考えを広げていけるタイプ



AIを「便利な答えマシン」としてではなく、「自分の思考を深め、発想を広げる相棒」として使えるタイプです。


勉強では、まず自分で解いてからAIに質問し、「AIの説明と自分の考えはどこが違うのか」を比べて理解を深めます。AIを使って要点を整理したり、複数の考え方を並べて比較したりもします。音楽では、AIが生成した伴奏をもとに、「ここをもっと明るく」「リズムをずらすと面白い」と自分のアイデアを加えていきます。AIがきっかけとなり、新しい表現を発見していきます。スポーツでは、AIに練習メニューや課題を相談しながら、自分の体の状態や感覚と照らし合わせて考えを深めます。たとえば、「持久力をつけたいけど、どんな練習を組み合わせればいい?」「大会前の過ごし方は?」とAIに尋ね、出てきた提案をそのまま信じるのではなく、自分の経験や体調に合わせて調整していく──その試行錯誤の中で、思考と判断が磨かれていきます。


このタイプの子どもは、AIを使うことで考えるスピードも発想の広がりも何倍にも伸びていくのが特徴です。


「考える力」だけでは届かない理由


AIを使わずに考え抜く力は、どんな時代でも価値があります。けれども、AIを使いこなして考えられる人は、思考の範囲を広げ、行動のスピードを高め、創造のサイクルを短時間で回せるようになります。AIは「答えを出す力」に優れていますが、「何を問い、どう活かすか」を決めるのは人間の仕事です。つまり、AI時代に求められるのは、AIと共に考え、AIを通して新しい問いを生み出せる人なのです。


プログラミングが、「考える × コンピュータを使いこなす力」を育てる



では、どうすればその力を育てられるのでしょうか。その答えのひとつが、プログラミングです。プログラミングとは、コンピュータに「どう動いてほしいか」を伝える技術であり、目的を明確にし、手順を整理し、仕組みを設計する──まさに「考える力」と「使いこなす力」を同時に鍛える学びです。AIをはじめとするさまざまなテクノロジーを活用するうえで大切なのは、単に“使える”ことではなく、"仕組みを理解し、目的をもって使いこなせること"です。この土台にあるのが「コンピュータを使いこなす力」です。プログラミングを通して、子どもたちは「AIを動かす側」の視点を身につけ、自分の考えを実現するためにテクノロジーを主体的に活用する力を育てていきます。


なぜ、Timeless Education なのか?


AIやデジタル技術が当たり前になった今、「コンピュータを使いこなす力」は、すべての子どもに必要な「現代の基礎教養」になりました。しかし、AIがどれほど進化しても、「問いを立て、考え、形にする力」は人間にしかできません。これからの時代に必要なのは、この2つ──


「コンピュータを正しく使いこなす力」と「人として考え、創り、伝える力」。


Timeless Educationは、その両方を同時に育てる場所です。私たちはプログラミングを技術として教えるだけでなく、「自分で考え、より良い使い方を生み出すための道具」としてのコンピュータに向き合う授業を行っています。テクノロジーを「考えを形にする相棒」として捉え、子どもたちが自分の力で未来を切り拓くための思考力を育みます。


🟩 子どもが自分の意思で未来を選べるように


授業では、子どもたちが自分の興味や疑問を出発点に、「どうすればもっと楽しくなるか」「どう表現すれば伝わるか」を考えながら、一人ひとりのペースでプログラムをつくります。発表やレポートでは、「自分の考えを言葉にし、人に伝える力」を育てます。そして、講師は「できた/できない」ではなく、「どう変わったか」に注目し、子どもが「自分の言葉で語れる人」へと育っていく過程を丁寧に支えます。Timeless Educationは、「コンピュータを使いこなす力」と「人としての土台」をともに育て、AI時代をしなやかに生き抜く「本当の思考力」を育む教室です。


AI時代を生き抜く力を、体験から。


私たちは、2025年の夏にAIをテーマにしたワークショップを開催しました。たとえば、過去のイベントでは──


🧠 「AI × 防災」Scratchワークショップ
AIの仕組みを理解しながら、災害時の行動を考えるアプリを自分で設計。
ブログ記事はこちら


🎨 「AI × 未来のまちづくり」夏の探究ワークショップ
生成AIとスクラッチを使い、未来の社会をテーマにした作品を制作。
ブログ記事はこちら


こうした体験を通じて、子どもたちは“AIに触れる”だけでなく、AIを活用して自分の考えを形にする力を身につけていきます。


無料体験会のご案内


タイムレスエデュケーションは、文京区茗荷谷・本駒込・千駄木、新宿区下落合を拠点に、「考える」「創る」「伝える」力を育む小中高生向けプログラミング教室です。当教室はお子さまが「誰にも奪われない強み」を見つけ、自分の意思で未来を選べるようになるための教室です。毎回の授業で「探究→創造→発信」をくり返す構造化カリキュラムを通じて、「論理的思考力」「表現力・創造力」を育みます。無料体験会のお問い合わせはいつでもお待ちしております。ご興味のある方はぜひご連絡ください。


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