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2026.03.04ブログ

【第2回】創造のサイクルは不満から始まるーCreative Learning Spiral:「考える」編【文京区・新宿区のプログラミング教室】

こんにちは!タイムレスエデュケーションの日高です。

本連載の1回の記事の記事では、お子様がゲームに没頭する姿は決して時間の浪費ではなく、デジタル社会を生き抜くための計算論的思考(=物事を論理的に順序立てて解決する力)や批判的思考(=当たり前のことを疑って仕組みを分析する力)を育む大切なプロセスであることをお伝えしました。「ゲームに夢中なうちの子には、クリエイターの素養があるのかもしれない」と、少し安心された方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、その才能の芽をどのように現実の力へと昇華させていけばよいのでしょうか。その羅針盤となるのが、当教室が教育の根幹として大切にしている学びのサイクル「Creative Learning Spiral(クリエイティブ・ラーニング・スパイラル)」です。これは、マサチューセッツ工科大学のミッチェル・レズニック教授が提唱した考え方で、考える(Imagine)→作る(Create)→試す(Play)→共有する(Share)というサイクルを何度も繰り返すことで、創造的な思考力を高めていくプロセスを指します。

何かを成し遂げる人は、まず頭の中で理想を思い描き(考える)、それを形にし(作る)、実際に動かして確かめ(試す)、仲間の反応を得てさらに磨き上げる(共有する)という螺旋を常に回しています。今回の記事では、このスパイラルの最初の工程である「考える」について深掘りしていきます。実はお子様が日常生活の中で漏らす不満や文句こそが、この考えるフェーズを動かす最強のエネルギーになるのです。

子どもの意識を変える親の問いかけ


身の回りのデジタルツールや複雑なルールを持つ事象に触れる際、子どもたちの頭の中では、その裏側にある仕組みを読み解こうとする鋭い分析が行われています。単に表面的な操作を覚えるだけでなく、「なぜこう動くのか」「どのような法則があるのか」を推測する力。この物事の構造を捉える力こそが、将来プログラミングに限らず、あらゆる未知の技術を使いこなす上で欠かせない土台となります。



ここで、お子様の思考をさらに一段引き上げるために重要となるのが、親御さんによる問いかけです。例えば、何か新しい発見をしたお子様に対して、単に「すごいね!」と褒めるだけでなく、一歩踏み込んで「どうやってその仕組みに気づいたの?」と聞いてみてください。自分の発見を言葉にするプロセスを通じて、お子様の視点は消費者から、仕組みを分析する設計者の視点へと変化していきます。


こうした視点の転換は、日常のあらゆる場面で起こり得ます。「もし君がこれを作る人だったら、次はどんな命令やルールを追加する?」といった問いかけが、自分の手で仕組みを構築してみたいという創造力の種をまくことになります。親が専門知識を持っている必要はありません。こうした日常の小さなやり取りが、Creative Learning Spiralにおける「考える」の質を高め、物事を構造的に捉える力を育んでいくのです。



不満から生まれる理想の設計図


子どもたちが日常生活の中で「ここが使いにくい」「もっとこうなればいいのに!」と不満や文句を漏らす姿を見て、親としてつい「わがままを言わないの」と口にしたくなったことはありませんか?既存の物やサービスに否定的な言葉を向けられると、単なる不平不満のように聞こえてしまうかもしれません。しかし、実はこれこそ、お子様の脳内で創造力のスイッチが入った極めて重要な瞬間なのです。


大人はこれを単なる不満と捉えがちですが、教育やイノベーションの世界では「課題発見能力」と呼びます。既存のルールや仕組みを当たり前のものとして受け入れるのではなく、「なぜこうなっているのか?」「もっと良くできるはずだ」と現状を疑い、理想とのギャップを見抜く視点。これこそが、Creative Learning Spiralの第一歩である考えることの本質です。


例えば、道具の使いにくさに対する文句の裏には、「こう改善すれば、もっと便利になるはずだ」という理想の構想が隠れています。世の中を驚かせる発明や便利なサービスは、常に「今の仕組みはここが不便だ」という誰かの小さな違和感から生まれてきました。お子様が既存の仕組みの欠点を見つけ、理想を口にする時、それは単なる利用者という枠を飛び出し、自分の意志で世界を再構築しようとする創造者としての産声を上げているのです。この不満というエネルギーを否定せず、理想の世界を描くための設計図として捉え直すことが、豊かな想像力を育む第一歩となります。



試行錯誤から生まれるクリエイター


優れたクリエイターやエンジニアは、例外なく鮮明に理想を描きます。そしてそれを具現化するために、試行錯誤するというサイクルを回しています。当教室が大切にしている「Creative Learning Spiral」において、この最初の考えるフェーズで最も重要なのは、理想をただ描くだけで終わらせず、それを「自分の手で実現したい」という強い意志へと繋げることです。



このフェーズを理解する上で、身近なゲームでの体験も一つの参考になります。既存のルールに不満を感じ、「自分ならこう変えたい」と構想することは、まさにスパイラルの起点に立っている状態です。不満を口にする評論家のままで終わるのではなく、「もし自分がゲームのルールを書き換えられるなら、どう変えるか?」という問いに向き合う時、お子様の視座は一気に高まります。


このように、目の前の課題を自分事として捉え直し、解決策をひねり出そうとする姿勢こそが、未知の課題に挑戦し続けるため燃料となります。頭の中に描いた理想が、自分の手で形にしたいという意志と結びついた時、初めて創造力は現実を動かす力へと進化し始めるのです。



さいごに


お子様が口にする「つまらない」、「もっとこうなればいいのに」という言葉を、未来のイノベーターが備えるべき資質として一度捉えてみてください。現状に違和感を抱くことができるその批判的な眼差しは、まだ見ぬ新しい価値を創り出す才能となり得ます。親がその才能の芽を否定せず、共に仕組みを考える視点を持つことこそが、お子様の創造力を進化させるきっかけになるはずです。


当教室では、この「Creative Learning Spiral」の理念を教育の核に据えています。そして私たちは単にプログラミングの知識を教えるだけでなく、お子様が抱く考え方を大切に汲み取り、それを形にするための課題設定を重視しています。自由に発想できる環境こそが、お子様の創造力を育むのに大切なことを知っているからです。


Creative Learning Spiralの最初のステップである「考える」が、豊かな創造力へと育まれた時、お子様の興味は自然と「自分の手でこれを現実のものにしたい」という情熱へと向かっていきます。次回は、この頭の中の設計図を現実のものにしていくプロセス「作る」の工程について深堀りします。本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。次回の記事も、どうぞ楽しみにお待ちください。







タイムレスエデュケーションは、東京都文京区小石川、新宿区下落合にて、プログラミング&ロボット教室を開校しております。当教室はお子様が「誰にも奪われない強み」を見つけ、自分の意思で未来を選べるようになるための教室です。毎回の授業で「探究→創造→発信」を繰り返す構造化カリキュラムを通じて、「論理的思考力」「集中力」「表現力・創造力」「問題解決力」を育みます。冬の無料体験会を開催していますので、ご興味のある方は是非お申し込みください。心よりお待ちしております。

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