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2024.08.01ブログ

ICカードの仕組みについて

皆さん、こんにちは!タイムレスエデュケーションの日高です。


前々回の記事では、某アパレル企業が全ての商品に電子タグを取り付けている事を紹介しました。


電子タグの通信方式の1つに「電磁誘導」があるのですが、実は、この仕組みはSuicaに代表される交通系のICカードでも利用されています。


そこで今回は、ICカードの構造や、ICカードがどのように通信を行うのかについて解説しようと思います。


是非最後までお読み下さい!


ICカードの構造


交通機関を利用する時や、レジでの決済時などによく利用するICカード。「電池が無いのに、どうやって動いているんだろう?」と不思議に思ったことはないでしょうか。


ICカードには、この名前からも分かる通り、ICチップが埋め込まれています(ICカードにはいくつか種類があり、ここでは非接触型のICカードを前提としています)。ICカードの中身を簡単に描くと、下記のようになりますね。



アンテナの部分には、コイル状の部品が埋め込まれています。


またICチップが取り付けられており、カードのIDや残高情報などが記録されています。


情報を処理するまでの流れ


ICカードの構造を理解したところで、次は、ICカードが通信を行って情報を処理するまでの流れを見ていきましょう!


ここでは、改札機を例に挙げて説明させて頂きます。


まず改札機には、リーダーライターと呼ばれる情報を読み書きできる装置が付いています。


そしてリーダーライターは、半径10cm程度の範囲で常に電波を発しています(これについては、以前Xに投稿した資料でも触れているので、気になる方はこちらを参照して下さいね)。


そのため、ICカードはアンテナを介して、リーダーライターから発信される電波を受信することができます。



ICカードが電波を受信すると、コイル内部の磁界は変化します。


そしてコイルには磁界が変化すると電圧が生じる性質があるため、この性質を利用して、ICカードを起動します。これにより、ICカードはデータの送受信が可能な状態となります。


通信可能な状態になった後は、ICカードのICチップと、改札機のリーダーライターとの間でデータが交換されます。


具体的には、改札機側ではカードのIDや残高情報などを読み取り、改札を通過するための条件を確認します。


またICカード側では、残高情報を更新するなど必要な処理が行われます。


まとめ


今回は、非接触型のICカードが、どのようにして情報を処理しているのかを説明させて頂きました!


ICカードの中身や、埋め込まれたICチップに電気が流れる仕組みなど、意外と知らないこともあったのではないでしょうか。


日常生活の中でICカードを使う機会がある方は多いと思うので、これを機に、是非ICカードが動作する仕組みを知って頂ければと思います。


今回も最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました!


次回の記事も楽しみにして下さい!!




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