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2021.06.17ブログ

他業界でのIT活用事例5「X-Tec」AgriTech(農業×IT)

こんにちは。タイムレスエデュケーションの山口です。近年のIT技術の進歩により、「 X-Tec(クロステック)」と銘打ち、IT以外の業界とテクノロジーを組み合わせた、新しいサービスやシステムの開発が進んでいます。今回は、農業とテクノロジーを組み合わせたAgriTechの事例を紹介します。


◆農業の課題


農業は、現在深刻な人材不足に悩まされています。人材不足の原因の一つに、新規参入のハードルの高さがあります。農地の確保が難しいことに加え、多額の初期投資が必要なことなどが、新規参入のハードルの高さに繋がっています。また、既存の農業従事者の高齢化も進行しており、老化や病気で身体がうまく動かなくなり、農地の切り盛りができなくなった結果、農業の経営を諦める人も多くいます。新規参入者にとってはハードルが高く、既存の農家から離農者が相次ぐ状況が長年継続しているため、結果的に農業従事者の数は減少が続いており、慢性的な人材不足に陥っています。特に作物の収穫には、多くの人手が必要となり、作業の効率化が求められています。


◆機械学習を使ってレタスを収穫するロボット「Vegebot」


英ケンブリッジ大学の研究チームが、機械学習を使ってレタスを収穫するロボットVegebotを開発しました。Vegebotは、主に作物の状態を識別するコンピュータビジョンシステムと、作物を収穫するカッティングシステムの二つの構造を持っています。まず、Vegebotのオーバーヘッドカメラで各レタスを収穫するべきかどうかを分類し、カッティングブレードの近くに配置されたもう一台のカメラが、レタスをスムーズに切り取る手助けをします。ロボットのアームにかかる圧力は調整可能で、レタスを落とさないようにしっかり持つようにできますが、押しつぶしてしまうことはないそうです。この仕組みにより、状態が良く、収穫するタイミングを迎えたレタスのみを識別し、傷をつけずに収穫することができます。また、24時間稼働するため、同じ畑を何度も行き来し、未熟なレタスが成長しきったところでちょうど収穫できるそうです。


◆自動でいちごを収穫するロボット


スペインの会社Agrobotが自動でいちごを収穫するロボットを開発しました。ロボットの24本の腕がいちごを一つずつ器用に収穫します。摘み取るイチゴは、ロボットに搭載された短距離色彩センサーと赤外深度センサーを元にAIによって判断され、最先端の画像処理ユニットが果実の熟度を評価します。さらに、いちごを植えている列数に応じて、2列で植えている場合は、外側の2列と内側の1列に収穫する箱を設置し、4列で植えている場合は、外側の2列と内側の3列に箱を設置するなど、自由自在に配列を変えることができます。また、機械なので24時間いつでも稼働させることができ、3日間で20エーカー(約80,940㎡)ほどの土地から収穫することができるとのことです。


◆まとめ


今回紹介したのは、農業の人材不足を解消するための事例です。日本では、さまざまな業界で少子化による労働人口の現象が課題になっています。それを解決するために、IT導入の流れが加速しており、IT人材に対する需要も高まっています。ぜひこの機会にプログラミングを学習して、社会で活躍できる人材を目指してはいかがでしょうか。


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