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2021.03.15タイムレスな子供の教育

小学校プログラミング教育導入例 算数×プログラミング 〜プログラミングで正多角形を描く〜

こんにちは。タイムレスエデュケーションの山口です。

小学校でプログラミング教育が必修になったのはご存知でしょうか。現在は、教科の一部の単元と組み合わせて、プログラミング思考について学ぶ形式になっていることが多いです。。今回は、文部科学省が発表している「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」の中から、算数×プログラミングの学習例について紹介します。

※以下「」内は小学校プログラミング教育の手引(第三版)から引用

◆学習の位置付け


資料によると、学習の位置付けとして、「正多角形の単元において、正多角形の基本的な性質や、円と関連させて正多角形を作図することができることを学習した後に展開すること」とあります。ここでは、正多角形の単元において、作図をするプログラムを書く課題を実施することで、プログラミング教育を行う例があげられています。算数で正多角形の基本的な性質と関連させて作図を行うことができることを学習した後に、正多角形をプログラムで作図する課題に取り組むことで、「図形を構成する要素に着目し、プログラミングを通した正多角形のかき方を発展的に考察したり、図形の性質を見いだしたりして、その性質を筋道を立てて考え説明したりする力」を育むことを目指しています。

◆学習活動


学習活動に関しては、正多角形の性質を利用して作図を行う課題を通して、プログラムに関する理解を深める内容のようです。資料には、「正多角形の意味を用いて正多角形を作図するといった課題を設定し、定規と分度器を用いた作図とプログラミングによる作図の双方を試みる」とあります。具体的な学習の進め方として、以下の例が挙げられています。

 

①手作業で作図を行う(算数)


算数で正多角形の性質を学習した上で、分度器と定規などを使用して、正多角形の作図を行います。資料には、「正六角形などを定規と分度器を用いて作図することを試みさせ、手書きではわずかな長さや角度のずれが生じて、正確に作図することは難しいことを実感させます」とあります。

②プログラムで正多角形を作図する(プログラミング)


プログラムで正多角形を作図する課題を実施します。資料には、「プログラミングによる正方形の作図の仕方を学級全体で考え、個別又は少人数で実際にプログラミングをして正方形が正確に作図できることを確認した上で、プログラミングによる正三角形や正六角形などの作図に取り組みます」とあります。

①は、算数の学習で実施されることもありますが、②が、プログラミング教育として、新たに学習するようになった範囲になります。このように、既存の学習に絡めて、プログラミングに関する要素を追加する形で、プログラミング教育を行うことが出来ます。

◆狙い


他教科の単元と組み合わせて、プログラミングに関する学習を行うことの狙いに関して、以下の3点が挙げられています。

 

①プログラミング的思考が身につく


資料には、「動きに、どの命令が対応し、それらをどのような順序で組み合わせればよいのかを考え(プログラミング的思考)、また、繰り返しの命令を用いるとプログラムが簡潔に書けることとに気付いていきます」とあります。
手書きで実施した各作業を命令に置き換え、簡潔なプログラムを作成する方法を検討する体験をすることで、プログラミング的思考を身につけることが狙いです。

 

②単元の理解が深まる


資料には、「疑問をもち、他の児童と話し合い試行錯誤することによって、図形の構成要素に着目して、正多角形の角の大きさと曲がる角度との関係を見いだしていきます」とあります。
様々な正多角形をプログラムで作図するためには、図形の構成要素に着目して、正多角形の角度の大きさや辺の長さなどに関連する性質について正しく理解する必要があります。そのため、プログラムを検討することに付随して、本来算数の単元である正多角形に関する理解が深まることが狙いです。

 

③コンピュータ(プログラミング)を活用するメリットを実感できる


資料には、「正多角形の意味を用いて考察することにより、今までかいたこともない正多角形をかくことができることとともに、人が手作業でするのは難しかったり手間がかかりすぎたりすることでも、コンピュータであれば容易にできることもあるのだということに気付くことができます」とあります。
手作業とプログラムの両面から作図を実施することにより、複雑な作業を正確に早く行うことができるというコンピュータのメリットを体験として実感させることが狙いです。

◆まとめ


いかがでしたでしょうか。今回は、文部科学省の資料から、小学校で行われるプログラミング教育の一例を紹介させていただきました。子供世代にプログラミング教育が行われることになった背景に、社会の変化があります。コンピュータは生活のさまざまな場面で活用されており、IT技術の進歩に伴い、IT技術を活用したさまざまな新サービスが誕生しています。私たちの生活とコンピュータ及びIT技術は切っても切り離せない関係になっています。そのため、職種や生活形態に関わらず、今の時代を生き抜くために、情報処理能力を身につけておくことは必須であります。弊社は、子供たちに向けたプログラミング教室の運営や全世代のお客様に向けたオンラインプログラミング学習サービスの提供を行っております。情報処理能力の習得が必須になる今後の時代を生きていくために、プログラミング学習に興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。

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